治験(新薬治療)

潰瘍性大腸炎とクローン病の
新薬治験を行います。

治験は新しい薬の効果、副作用を調べて将来の保険適応を検討するための臨床試験のことです。IBDクリニックはまだ完治する治療法が見つかっていない潰瘍性大腸炎とクローン病を対象にしていますので、治験も診療の一部となっています。特にこの分野は欧米ではすでに認可されている薬が日本に遅れて導入されてくる、いわゆるドラッグラグの場合があり、すでに欧米でのデータが多く蓄積されていることもあります。このような中でも日本人でのデータが必要とされており保険外診療で治験として行われます。
一方、世界同時開発の場合もあり、この場合は国際共同治験として行われることが多くなってきました。

現在当クリニックで行われている治験は以下の通りです。内容はクリニックにお問い合わせ下さい。
1) 対象 潰瘍性大腸炎(終了しました)
2) 対象 潰瘍性大腸炎
3) 対象 潰瘍性大腸炎(国際共同試験:MLN0002SC)
4) 対象 潰瘍性大腸炎(国際共同試験:MLN0002SC)
5) 対象 潰瘍性大腸炎(終了しました)
6) 対象 潰瘍性大腸炎(国際共同試験:M14-033)

新薬治験に対する思い エビデンスをつくる医療を目指します

現代の医療はエビデンス(証拠)にもとづいて行われています。医師の経験や信念も重要ですが、独りよがりの医療を戒めて安全な医療を安価に患者さんに提供するためには、最新の臨床研究結果(エビデンス)を取り入れて診療していく必要があります。重要な臨床研究結果をエビデンスレベルの高い研究と呼びますが、これは無作為化比較プラセボ(偽の薬)対照臨床試験で得られることが一般的です。
本物の薬を偽物の薬と比較するのは一般的に薬品会社主導の治験以外には困難であり、治験の結果は国内外で薬の承認を得られるために必要であるだけでなくその後の臨床にも十分に生かすべきものです。
私はこれまで炎症性腸疾患に対する多くの治験に治験責任医師としてかかわってきました。現在広く用いられているレミケード®やヒュミラ®、ペンタサ®の増量、ペンタサ®の一日一回の使用方法、ペンタサ®坐剤などもこうして治験を国内の多施設と共同で行って皆さんが国内で使用できるようになってきました。潰瘍性大腸炎とクローン病は現在も原因が解明されず根治的な治療法のない疾患ですから、若い患者さんが新薬に触れる機会も多く診療側も緊張感をもってあたる必要があります。
治験は保険外診療で行われますが、現在使用可能な薬の組み合わせが適切かどうか判断するのは医師主導臨床試験の形で多く行われます。これは保険診療内で行われるのが一般的です。当院では厚生労働科学研究「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」班で行われている研究も行っており、皆さんのご参加により全国の専門医療機関と共同で臨床試験を遂行しています。日常診療のなかでエビデンスをつくり、よりよい炎症性腸疾患診療の確立の一助となりたいと念じています。

漢方治療(青黛)

潰瘍性大腸炎には
漢方治療が期待されています。

これをお読みなっている方の中には通常の治療で治りにくくなって漢方治療、特に青黛(せいたい)について知りたい方が多いと存じます。この物質については薬事法上の薬ではありませんが、潰瘍性大腸炎に対しては極めて高い有効性を示すことが知られています。2015年、慶應義塾大学病院と大阪大学病院で臨床試験が開始されました。当院では直接処方をしておりませんが、患者さんの中には自ら希望して購入し使用されている方もあり、御相談に応じています。現在は西洋医学的に効果の検証が進んできていますが、詳細は診察にてお話しいたします。

セカンドオピニオン

ご自分の病気をよく知り、
よりよい治療法の選択のために。

セカンドオピニオンは現在主治医があり診断治療を受けているが、別の意見を聞いてみたい場合が想定されます。通常の保険診療と違い、十分な診察時間をとる必要があり、当院では保険外診療として20分5000円でお受けしています。